家と、そこに暮らす家族を守る盛り塩

盛り塩の基本図

古今東西、人間は塩を貴重で神聖なものとして古来より大切に扱ってきました。もちろん、神社においても塩はお祓いやお供え物として、絶対に欠くことのできないものです。
そんな塩のパワーを最大限に活かして、家や敷地、さらにはそこに暮らす家族の気のバランスを整え、不運を退け、幸運を呼び寄せるのが「盛り塩」の効果です。
正しい方法で盛り塩を行い、毎日掃除をして家の中を清浄に保てば、どんなに家相の悪い家でも、家族皆が安心して暮らせる吉相の家に変えることができると言われています。


盛り塩の方法 〜盛り塩を置く場所〜

盛り塩を置く場所は、表鬼門と裏鬼門、そして家の中心から見た東西南北の4ポイントが基本となります。
しかし、この方法は建築時の図面から家の中心点を正確に求めて、そこから磁北を基準として盛り塩ポイントを割り出さなければならないため、盛り塩の初めの一歩としては敷居が高すぎるかもしれません。

盛り塩の基本図


そこで、最初は気軽に盛り塩ができて、しかもしっかりと効果が期待できる以下の場所への盛り塩をおすすめします。
ぜひ下記の中から、今あなたが特に気になる場所を選んで盛り塩を始めてみてください。

なお、盛り塩の塩は1〜2週間に一度交換するのが良いと言われています。

使い終わった塩は「ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めて流し等に流すか、白い紙に包んで捨ててください。
また、お風呂に溶かして入浴すれば、厄落とし効果もいっそう高まるでしょう。


(1)家や敷地の四隅に盛り塩

家や敷地の四隅に盛り塩をすれば、家や大地の気が安定します。
屋外の場合は置き塩(小皿を使わず土などの上に直接塩を盛ります)でOKです。

家や敷地の四隅



(2)家の欠けた場所に盛り塩

風水的には、家のかたちは凹凸が無く平坦な四角形に近い方が良いとされています。
しかし、敷地の都合やデザイン上の理由で実際には凹凸のある家の方が多いのではないでしょうか?
この凸凹についての考え方として、風水や家相学では、建物の一辺を三等分して、
出っ張っている部分がその辺の三分の一以内なら、その部分を「張り」と言い(図1)、
それ以上なら出っ張りの横の部分を「欠け」(図2)と言います。

家の張りと欠けの説明図


「欠け」は建物にマイナスのパワーをもたらすため、欠けているライン上に置き塩をして、
あたかも欠けがなかったようにしたり(図3)、家の中に盛り塩するなら欠けている外壁のラインに沿って
コーナーごとに盛り塩を置いたりして(図4)、「欠け」のマイナスのパワーを打ち消します。



盛り塩による欠けの内消し方の図



(3)玄関に盛り塩

玄関は人の出入り口であるだけでなく運の出入り口でもあります。
また、外出先でついた厄を落とす内と外との境界でもあります。
玄関は、面積は小さいですが家全体の運気を左右する非常に重要な場所なのです。

この場所に良運を呼び込み災厄を落とす効果を持った盛り塩を行えば、玄関が持つこれら二つの役割を塩が持つパワーが増幅し、吉相の玄関はもちろん、凶相の玄関のマイナスのパワーも、盛り塩がしっかりと中和してくれます。


玄関に盛り塩


(4)キッチンに盛り塩

火気や水気は住まいの運気をダウンさせます。
さらに、相剋(対立)の関係にある火気と水気の両方が存在し、ぶつかり合うキッチンは、陰陽のバランスが乱れやすい場所なのです。

キッチンの盛り塩は、シンクやコンロ、電子レンジなど、火気や水気を発する場所の近くに置くことで、その凶作用を最小限にとどめることができます。
さらに盛り塩と一緒に観葉植物を置くと、火気と水気の間に「木気」が入って相剋のバランスを整えてくれるのでおすすめです。


キッチンに盛り塩


(5)トイレに盛り塩

家相的にトイレに吉方位はありません。家のどの方位にあっても凶です。
水の気や汚物に関わる場所ですから、常に清潔にしておかないと、家族の健康に悪影響が出る可能性があります。
窓が無く換気が十分にできないトイレならなおさらです。
まめに掃除をしたうえで、盛り塩をしましょう。
盛り塩は物入れの中など、見えないところにおいてもOKです。


トイレに盛り塩


(6)お風呂に盛り塩

お風呂もキッチン同様、水気と火気の凶作用が強く働く場所です。
また、一方でお風呂は玄関同様厄落としの場でもあります。
さらに、風水的には家族や夫婦の愛情運にも影響する場所であるとされています。

お風呂に盛り塩をすると、湿気やシャワーの飛沫などでドロドロになってしまうこともありますが、気にせず1週間程度を目安に盛り塩を交換してください。
役目を終えた盛り塩をお風呂に溶かして入浴するのも良いでしょう。厄落としの効果が倍増しますよ。


お風呂場に盛り塩


(7)子供部屋に盛り塩

家相的に子供部屋に凶方位はありませんが、各方位によって子供の性格や行動に様々な変化が出てきます。
子供は風水の影響を受けやすいと言われているのです。
しかし、すでにある子供部屋の位置を変えるのは難しいでしょうから、その代わりに机や本棚の位置を工夫してみましょう。

例えば勉強に興味を示さず机に向かわない子供の場合は、机を北向きに置きます(ただし目の前に窓などがあると気が散って良くありません)。
また、努力が成績になかなか結びつかない子供なら、机を東、本棚は東北に置きましょう。
いずれの場合も、盛り塩は机の上に置いてください。塩のパワーで集中力がアップしますよ。

子供部屋に盛り塩


盛り塩の効果をさらに知りたいならこの本↓がおすすめです。日本の風水の第一人者であり、神主でもあり建築家でもあるDr.コパ氏が、盛り塩や持ち塩のことをわかりやすく解説してくれます。

Dr.コパの「盛り塩&持ち塩風水」紹介

 「Dr.コパの盛り塩&持ち塩風水」
(主婦と生活社)ISBN978-4-391-14009-5


【おことわり】
以上の盛り塩や風水の効果については、風水学において昔から伝えられる事柄を抜粋して記したものであり、盛り塩の具体的な効果をお約束するものではありません。